ラノベ

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

隠れオタで未成年にも関わらずエロゲオタという、かの国では極めて危険な属性の持ち主の生態を描いたラノベ。それだけだとタダの近寄りがたいヤバイ人なんだが、ではそれが妹ならば? となれば一瞬で許せるから不思議である。最も、これはこの作品の兄が言う…

機巧少女(マシンドール)は傷つかない

割と素直な作りのラノベで俺にとっては好感触。暗い過去持ち主人公が、わけアリでおしゃべりな機械人形と共に蒸気の煙たなびく架空のロンドンに乗り込んで復讐劇を挑む。背後に流れるテーマはそれなりに重いものの、お約束的にツンデレお嬢様とラブコメした…

魔法戦争

全体的にモッサリというか散漫な描写が目立ちイマイチ物語にのめり込めない中途半端どまりのラノベといったところ。ぶっちゃけつまらなかった。なんといっても厳しいのはタイトルに戦争とありながら、ド派手なシーンが皆無なところ。主人公やヒロインが敵と…

星刻の竜騎士(ドラグナー)

表紙絵から受ける印象そのまんまっていう意味で大変に良く出来ているラノベ。ドラゴン乗りを養成する学校で可もなく不可もなくな主人公がいて、でも普通は皆持ってるはずのパートナーとなるドラゴンがいなかったけど何故か美少女の格好で振ってきて、ツンツ…

サイハテの聖衣

このラノベでは冒頭で主人公が外泊証明ではないけれどさぁこの書類にサインするんだと差し出されたソレにホイホイ署名しちゃったところ傭兵部隊に投げ込まれてしまうところから始まる。中東の外人部隊に放り込まれちゃった航空機パイロットを彷彿とする流れ…

魔法世界は女ばかりで、俺がパパ!?

なにもしていない(性的な意味で)にも関わらずどういうわけか自分の子どもが異世界で生まれているというかなりキワモノ臭が高い。突然の異界送りから始まり理不尽なラッキースケベがありハーレムがごく自然に達成されてしまう欲望の世界観に高まり見知らぬ…

優等生以上、フリョー未満な俺ら。

エロゲの導入部のようなヌルヌルの日常描写が一巻ずっと丸ごと続きそのまま終わるという実に中身の薄いラノベでした。中身が薄いと書いたものの、それが即ち本書の価値が低いわけではない。特段にこれといった物語は無いのだが、キャラクター間のやり取りは…

うちの魔女しりませんか?

ゆるふわな表紙につられて買ってきたけど、思いのほか物悲しいエンドに行き着いてしまったことに動揺を隠せない。大筋は、ある日突然美少女っていうか幼女がおしかけてくるお話。この世界観では魔女は人と外見は同一だけど人とは異なるものとして存在してお…

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争

下っ端兵隊二人が漫才してると戦争が終わる系ライトノベル。あとがきにもあるのだが、今回は各キャラごとに抱える背景事情などが描かれ、深みを出す方向に少しだけ方向性が変わっている。とはいっても、概ねのコンセプトはあいも変わらずで、最前線で戦う主…

Bullet Butlers〜虎は弾丸のごとく疾駆する〜

1-2巻で完結元はエロゲであるBullet Butlersの外伝のようなラノベ。時系列は本編後なものの、このラノベでの舞台は別の場所で、登場人物もちょろっとお馴染みの面々が出るものの基本的には脇役であり主要な人物はこのラノベのシリーズ独自なものなので、ほぼ…

ゴールデンタイム〈1〉春にしてブラックアウト

昨今はラノベが氾濫しているため、俺はまず一巻を読んで続きを読むかどうかの判定基準にしています。なので、多少の伏線は良しとするけどあまりにも壮大過ぎたり、一巻が単独でオチが付いてなかったりすると、評価点が落ちます。が、例外はシリーズを一つ完…

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉

いわゆる中世ヨーロッパ風異世界ファンタジー戦記モノです。主人公と美少女がそれなりにラブラブしながらカリスマで民衆の支持を集めて隊伍を組みドラゴンが出てきて死すべき悪党が出てくるけれども愛と謎のファンタジーな力でこれを撃退する物語。こうまと…

処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー 薫るは甘き恋模様

おとボク2アンソロの5巻目。表紙絵的に薫子さんメインの巻だというのは検討がつきますが、既刊に同じ主旨のがあったような気がするんですが、著者買えということでし切り直しなんですかね。当然ながら作者が変わったことで作風はまた一味違ってきます。おと…

処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー 淡雪のコイゴコロ

おとボク2アンソロの4巻目。今回は今までとはやや趣向が変えられている。これまでの既刊は、アンソロなんだしこんなシチュエーションもあればファンサービスとしてはええやろという割と素直で安直な作りでした。が、この巻は雪ちゃんの揺れ動く心模様に重点…

ケモノガリ4

精神攻撃は基本。そんなわけで人類辞めてしまう寸前の主人公・ロウキ君の殺戮の日々は続いているわけですが、真正面からのタイマン殴り合いというか殺し合いがちょっと飽きてきましたよね、という機運が高まったからなのかなんなのか、ついにヒロインを人質…

小夜音はあくまで小悪魔です!?1

著者の東出祐一郎氏というのは、エロゲではあやかしびと・Bullet Butlers、最近のラノベではケモノガリでお馴染みなお馴染みの人である。銃と剣と刀と魔法と異能力が交錯して血潮吹き荒ぶ熱血でハードな物語に定評があるのですが、そうした赤黒いイメージと…

問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚

前の巻までの内容と表紙絵を鑑みるに耀の回ですよね、とほのかな期待をコナゴナに打ち砕くまでの十六夜の活躍でやっぱり占められるのがこのシリーズの通例なのだろうか。初っ端から豪腕ながらもスマートな勝利をもぎとってきて他二人を圧倒するし、この巻を…

乙女はお姉さまに恋してる 2 黄金の檻 荊の鳥籠

おとボク2のノベライズ3巻目。ここまで来るんならナンバリングしてほしかったところですが、そこは致し方なく。表紙絵からも分かるとおり、今回は華道部後輩のうたの&雪ちゃん回。俺は割りとおとボク2に思い入れがあるので、その補正から、あぁこんな話だっ…

アウトブレイクカンパニー

映画のアウトブレイク割と好きだったんですよね、という理由で手に取った一冊。しかし内容は表紙絵通りの中世風ファンタジーなので、例のパニックモノのような内容ではない。主人公が現代日本人でファンタジーな異世界に突然召還され、文化や歴史の差におっ…

問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ?

前の巻の内容を踏まえると、次は飛鳥回かなぁという予測はなんとなく立てられます。推測できるだけに読者の期待を後回しする、つまりネタをもっと後ろの巻に持っていくことはアリっちゃアリです。しかし、容赦無く手札を切ってきてくれて割と満足してます。…

ペイルライダー

これ、かなりの悪食でないとたのしめない気がするんですが……一応、ラノベってのは建前として健全な青少年向けコンテンツという位置づけなので、こういうダークくさいのって出ないもんだと思ってたのだけれど。まぁ表紙絵も明らかに他ラインナップと比べると…

処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー 薫子編 (パラダイムノベルス 475)

おとボク2のアンソロ本まとめて買う時に目に入ったんでついでに買ってきた。が、原作のゲームやってる人間にはほぼ不要の本であった。というのもゲームの方のテキストを要約しただけの代物なため。ぶっちゃけあらすじですね。特に追加要素は無いようだし、イ…

処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー 愛情は最高のスパイス!

おとボク2のラノベのアンソロ第三弾。著者がかわり再び一弾の人になっている。表紙が史なので、例によって基本は史が主役の本です。しかしさすがにアンソロも三冊目となるネタ切れ気味なのか、そもそも連チャンで読むように作られてないからなのか、やや食傷…

問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました!

ここのところラノベ界隈はやたらタイトルを長くして釣るという手法が浸透しつつありますが、中身がついていってないと残念に見えてしまうのが人情というもの。そんな中でも一際異物っぽさ抜群のこの本。書名といい表紙絵のあざとさといい、素晴らしい巻き餌…

処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー 私の嫌いなお姉さま

おとボク2のラノベのアンソロ第二弾。前の巻とは著者が異なるためか、少々趣きが異なる。キャラクターいじりの傾向が高まり、やや原作の空気とは異なる仕上がりになっている。ごく端的に言えば、二次創作の短編のような感じ。といっても分量はコッチの方が多…

処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー 雅楽乃のキモチ

個人的にあまりアンソロ本に手を出すことは少なかったんだけど、ほぼ表紙絵に釣られる形で買ってみた。内容的にはおとボク2の雅楽乃ルート後日談。といっても、千早がまだ在学中の時系列での出来事なので、後日談という表現は少々語弊があるかもしれないが。…

おおかみかくし 2

さすがにもう一巻の記憶もほとんど無くなったというか、そもそも一巻の印象がスーハースーハクンカクンカくらしか残ってないのに何故二巻買ってしまったのか不可解なんだが、とりあえず読み終わった。なんていうか、まぁまぁ、としか言いようが無い。無難に…

とある飛空士への恋歌

ふと気がつけば、なんだかんだでハッピーエンドで大団円を迎えてしてるじゃん、という感想がとりあえず出てきた。色々あったけれどもめでたしめでたしで終わりましよ的な。終わってみれば、義憤と初恋に燃える王子さまが悪の賊にかっさらわれたお姫さまを救…

ウチの姫さまにはがっかりです…。

著者の鈴木鈴氏と言えば、吸血鬼のおしごとシリーズが俺にとっては印象深い。例のシリーズでは、序盤こそドタバタなコメディでおきらくごきらくなラノベを匂わせつつ最終的には登場人物の大半が社会的に××になるという大変に陰鬱なエンドを向かえるという、…

All You Need Is Kill

読み終わってからなんとなく著者名を見て驚いた。著者の桜坂洋氏というのは『よくわかる現代魔法』が代表作だが、若干失礼な表現になるが、あの現代魔法を書いた人がこういうのを書けるとはマッタク予想外だった。俺の現代魔法に対する印象は、世界観やキャ…