ドリフターズ 2
中世風ファンタジーな世界に我々の居る現実世界の人間を放り込み、戦乱期を戦い抜かせようというマンガ。異世界に転生させるという手法は、創作の世界ではよくあることなんですが、ドリフターズの特徴は、我々日本人にとっては馴染み深い武将をピックアップしている点にある。著者の平野耕太氏の独特に過ぎる歴史人物観によって良い感じに仕立て上げられたキャラクター達が、これでもかと言わんばかりに無双を振るうのが実に爽快です。
無双といっても、暴力的な旋風を振るうのは専ら島津豊久の役割。血が吹き出る意味での熱血野郎の豊久と涼しげな顔で淡々と死体量産作業ゲーする那須与一が対照的です。とかく血がドバドバで某世紀末スポーツアクションゲームも真っ青な残虐非道なシーンが目玉であり絵的にもド派手で見栄えが良い。しかし、本作品では織田信長が知略巡らす陰謀系ジジイキャラとしてポジショニングしており、歴史戦略SLGのような読み方も可能である。陽動に野戦築城、硫黄に糞尿兵器と正にクソまみれの勝てばいいんですよとやりたい放題。
そんなわけで主人公サイトもかなり化け物ですが、チート能力を付与されて個人スペックが強化された化け物との対決がいよいよ開幕。どのように下し、または下されるのかが見物です。
- 作者: 平野耕太
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2011/10/13
- メディア: コミック
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