花と星 (1)

続きが気になって仕方が無い。その一言に尽きるマンガ。

まず、表紙絵がその筋の趣向を持つ人種にとってはこれは中々良作の予感を感じさせる代物である。最もこの一枚絵がすべてを物語っているようなものであり、言いようの無い感情に突き動かされて詰め寄る少女とこんな時どんな顔をすればいいのかマジでよくわからないんで無表情になっちゃうんですよな少女たちのお話です。各話ごとにキッチリ落ちがあり、そしてどーあがいても次が気になって仕方のない展開のさせ方が実に巧みです。こんな一巻の終わり方のおあずけ感は本当に半端なかったです。

表紙の時点でかなりエキサイティングなんですが、コレをめくってすぐのカラーイラストに驚愕し、更にページを読み進めたくてたまらなくなります。いやーこの二人の相克だけでも相当なもんなのに三つ巴ってマジ最高なんですけれど。花井さんのアッパーはいりまくりで自爆かつ暴走のテンションに、それについていきたいんだけども何故だかぎこちなくなってしまう星野さん、その謎反応が更に花井さんの燃焼度を加熱させてしまうわけですが、その様は本当にたまらない。その間にどことなく不気味な影を背負いつつこれまた絶妙な差し込んでくる先輩キャラの千果ちゃん。いやホントどうなるんでしょうね、これ。楽しみ半分恐ろしさ半分。

そういうわけで微妙なラインで揺れ続ける乙女心の描写がもう本当に絶妙であり、シャープな線だがどこか優しげな雰囲気を持つ絵柄とあわさり文句のつけようが無い。

花と星 (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)

花と星 (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)