お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!2

1巻では圧倒的なおにいちゃんラブな妹力を発揮してくださった奈緒に加え、ラストではそれに負けず劣らずの愛を注いで頂けるライバルっぽい位置づけのいろはさんが登場致しました。しかしまぁ10年振りの幼なじみの再会といえば美少女ゲー界隈としては心躍るイベントのはずが、やはりというかなんといいますか、また別のベクトル方向にヤバさが加速しているキャラでした。前の巻の股座攻めも極めてキており、精神汚染攻撃を得意とする奈緒に比較すると、いろはは肉体へのダイレクトアタックによるダメージ効率を良しとする傾向があるようで、これはこれでナイスキャラです。また、おはようからおやすみまでをおにいちゃんに気付かれずにお世話したりのネチネチした変質性も持ち合わせているのがポイント高いです。

しかし、よりヤバイのはやはり奈緒さん。いろはの一方通行な打撃の前に後手後手でガードを固めるのに必死なのかと思いきや、コイツ諸々含んだ上で楽しんでおられやがりましたよという読者の期待と想像と興奮を斜め上にブッ千切る。おにいちゃんの自家発電再開に恍惚とするのも大概アレですが、いろはとの逢引を歯噛みする自分を演出してそれを日記にして悦に入るという自己完結型コンテンツに浸るのもこれはこれで狂気の高さが伺えて微笑ましい限りでありましょう。

しかしまぁ個々のシチュエーションやセリフを抜粋すればかなり純粋な恋愛物語なんでしょうが、ほんのちょっと箍だ緩んだだけでここまでホンモノの沙汰になってしまうとは想像もできませんでした。表紙とか裏表紙のいろはの絵とかあざとくてすげーカワイイんですけどね。いやまぁ性格もちょっとお茶目なところがあるくらいでガワ同様中身もカワイイですけれどね。

あとは相変わらずの縞パンに対する熱情も伺え、続刊にも更なる期待が高まるというものです。