お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!(3)

あいもかわらずお兄ちゃんを巡る、義妹・奈緒と10年越しのスーパーストーカーいろはの熾烈な戦いが続いている。いろはの準備の周到さと根回し力と素面で二面性を使い分ける胆力には舌を巻くばかりです。二面性つーても果たして本人にその自覚があまり無いっぽいのが余計に空恐ろしいのですが。夜戦装備も充実しており、ハード面ではいろはが先進国な印象があります。ナイトスコープもドン引きですが、それにドン引きする奈緒さんも逐一お兄ちゃんのエロ行動を観察してホクホクしてるあたり、どっちもどっちのヒドさが盛りだくさんであり、このマンガは本当に素晴らしいと感嘆するばかりです。

そういうわけで義妹と幼馴染の仁義なき変質者的ラブコメ合戦は苛烈さを増すばかりかと息を荒げておりましたら、なんと第三勢力の参戦ですよ。黒ストッキングの委員長とかまたニッチ需要を満たしに来たものです。ニッチといってもあるところには莫大に偏在する需要なのですが。奈緒といろはが当事者のお兄ちゃんを放り出し、時折盛大に轢き逃げに巻き込んだりもしてはいるものの、概ね二人でギリギリ鍔迫り合いを繰り返しているところにひょっこりぶっこんで参りました。

この近藤さんはなんとまぁかの二人に比べるとかなり平和主義なキャラでありまして、尋常の神経ならお兄ちゃんに接近するのは危険が危ないと察知しそうなものですが、それが何かと悠然と天然にアプローチをしかけてくる。これが黒ストの魔力なのか。勿論、彼女もまたエロ本を緊縛したりとか恥じらいつつ女王様行動とか、ヤバゲな性癖を秘めたお方なのですが。

なんだかんだいってお兄ちゃんが一番健全にエロスしてるんですよね、このマンガ。