射~Sya~(1)

弓道なのかおっぱいが目的なのかホントいい加減にして頂きたい、とてもけしからぬマンガ。弓道って一般には胸は控えめサイズの方がよろしいらしいのですが、そんなことは知ったことかと言わんばかりにご立派な面々が登場する。一応は女の子がいっぱい出てくる弓道を部隊にしたゆるふわ時々マジメな部活マンガの体裁を取ってはおられるのですが、あらゆるページにおっぱいに対する執着が見て取れます。やたら脱衣してみたり、無闇にアオリで強調したりぱんつを見せたりと割とやりたい放題です。

しかし無闇にほのかなエロ絵で押し通すのではなく、エロスの香りほどよく漂うギャグ漫画であるのが、本書の評価をより押し上げています。貧乳キャラの主人公・正弓は「弓道をすると胸が大きくなる」というムチャに押し流されて弓道部に入ってしまうわけですが、もうこの時点でオツムの弱さをうかがい知れる。あらゆる行動原理が貧乳コンプレックスに基づいており、こいつダメだという残念極まりない醜態の数々が笑いを誘う。

また、彼女だけ終わってるかと言えば他の弓道部面子もやはりどこかしら狂気を孕んでおり、狂気×5人でなんだかんだいってバランスが取れているのが恐ろしい。

射~Sya~(1) (ビッグガンガンコミックス)

射~Sya~(1) (ビッグガンガンコミックス)