ストライクウィッチーズ アフリカの魔女

ストライクウィッチーズのファン向けの意味合いが強いんだろうなぁ、と言った風のマンガ。戦記モノではよくあることではありますが、色々と設定やらキャラクターやらが凝ってるらしいのは知ってはいるんですが、そんなに俺は詳しいわけではないしそれほどの興味は無いものでして。背景事情とかこの作品が描かれる架空世界の時代設定（オビに最低限の解説はあるけれど）とかキチンと把握してれば面白いんだろうけど…知らんとやはりキツイなぁというのが正直なところです。

短編を複数掲載する方式ではあるものの、登場人物はだいたい同じ。が、一つの物語として一話を作るというより、戦争の経過におけるワンシーンを描写しました、といった感触に近い。色んな種類のキャラクターが一度に登場するからか、焦点があちこちに散らかってる印象があり、どうにもお話に没入が難しかった。もうちょいキャラなり描きたいモノを絞って頂かないと、俺のようなおっさんには読むのが厳しい……

ただまぁゴッチャにわんさとキャラが登場するだけあるのか、それぞれ個別に魅力的な人物が多いのは確か。このテの美少女が戦うモノにしては珍しく、野郎やオッサンが輝いている。この世界では人類総出の戦争なわけだから男が駆りだされて無いわけがないんだけど、そーゆーシーンがあると、あーちゃんと戦争してんだねぇと妙なリアリティが生まれるわけです。

他にもアニメの方では出てこない魔女たちや、陸戦魔女も中々によい。戦車や装甲車ベースなんかをベースにしたパーツの重々しい書き込みは結構な熱さがあります。

ストライクウィッチーズ　アフリカの魔女 (角川コミックス・エース 358-1)