ストライクウィッチーズ2

シリーズ全話通しての感想。

パンツアニメとしてはこれ以上ないんじゃなかろうか、っていうくらい完成度が高かった。基本的な流れは一期とほとんど同じで、501再結集・戦線離脱組の訓練・各キャラにスポットを当てた回・そして勝利、みたいな。最初の方を見れば、一期と似たようなノリが楽しめるんだな、とか、一期見たことなくてもノリと勢いと気合と根性と美少女で戦況がどうにかなっちゃう系のアニメなんだな、という掴みが得られる点も良く出来ている。一期のラストはビミョーな引き方をしていましたが、今回は割とキレイに終わるのも評価が高い。多少引き伸ばしのための伏線貼りがあるけど、あのくらいはまぁいいんじゃないでしょうか、といったところ。

一応現実の世界大戦の時期をベースにした戦記モノなのでロマン溢れる兵器類が登場するのがポイントなこのシリーズ。航空機のエンジン音とか機関銃の発砲音が意外と重厚あってステキなんですよね。大和など艦船のCGも見ごたえがあり、キャラ絵との調和が図られているのも良い。最終決戦の大和の使い方は流石に笑ってしまったが、宇宙の戦艦を髣髴とさせるような飛ばし方されたり特別攻撃として使われたり、大和さんも大変です。

また、10人以上主要なキャラがいるのに良く動かしきれているなぁ、と感心しました。これは一期から登場人物同じなんで積み上げが利くところでもあるんだろうけど、中ダレが感じられなかったという観点ではすごいことです。

真ん中らへの回はギャグに走ってるのが多く、回の終わりのオチがすさまじいヤツが気に入っている。誰かしらがえぇぇ! と絶叫したりミーナ中佐が黄昏れて終わったりするヤツ。片付けられない女ハルトマンと堅物トゥルーデの熱き攻防の残念な結末とか、パンツが邪魔だ。よし、パージ! 宮藤絶叫、とか。下ネタお色気ネタを通り越してユーモアの域の昇華できるものなんだと始めて知りました。あそこまでやっちゃうと下品になりそうなもんですがそうならないようギリギリの線を攻めているあたりにスタッフ陣の熱意が見受けられます。