ストライクウィッチーズ アンドラの魔女

一応はストライクウィッチーズ アフリカの魔女 - hogekagamiの日記の続刊という位置づけになるんだろうけど、ストーリー上はそんなに強い相関が無いのでどちらから読んでも良いし単品でも読める。登場人物は共通しているので、気に入ったら両方読むアプローチが良いだろうか。また、前の巻に引き続いて短編を複数個収録するオムニバス形式っぽい構成になっていることも、それぞれ単独で読めるんじゃないですか、の根拠にもなっている。とはいえ、アニメやら映画の方のストライクウィッチーズが一つの完結した作品として良く出来ている以上、このマンガは外伝というかストパンのファンなら楽しめる、という代物なのだけれど。

サブタイトルにもあるとおり、アンドラの魔女が収録されている短編のうちの一つになっている。これの出自が本当に狂っており、興味のある諸氏は調べるなり巻末の作者コメントを読んで頂きたいのだが、パンツアニメの国際化著しさにどんな顔をすればよいのかわからない。こういうのに理解を示せるのって日本民族独特のHEN☆TAIの感性の成せる賜物だとばかり考えていたんですが、パンツは世界共通語なんですかねぇ。

この巻は最後の短編を除いて、酒の肴にそれぞれのウィッチが故郷の伝承やら伝説的なエピソードを語り始める、という形で幕を開ける。口伝のしかも酔っ払いの口から朗々とつむがれる物語なので真偽は大変に怪しく、どこからが真実でどこまでが脚色なのかわかったもんじゃない、というのが面白い。これがウィッチの女子会かー。うら若き乙女たちが集まって一体何をしてるんだか風味が強いんですが、任務とはいえ砂漠なんていう何もないところに集められたらビール片手にお喋りにいそしむくらいしか娯楽が無いということの裏返しでもあるんでしょうねぇ。ストパン2期ではマルセイユさんはえらくツンツンしているシーンがありましたが、ライバル心のみならず、過酷な環境で戦闘をし続けているという自負と仲間意識の高さから出たもんだったりするんですかね。