ヘヴィーオブジェクト 採用戦争

下っ端兵隊二人が漫才してると戦争が終わる系ライトノベル。あとがきにもあるのだが、今回は各キャラごとに抱える背景事情などが描かれ、深みを出す方向に少しだけ方向性が変わっている。とはいっても、概ねのコンセプトはあいも変わらずで、最前線で戦う主人公二人の丁々発止で緊張感の欠片も感じられない会話をしていると、なんだかよくわからない内にひらめきがピコーンと冴え渡り大勝利するということはあんまり変わらない。ラノベの中では比較的本に厚みがある方なんだけど、全体から漂う薄っぺらが対照的ですばらしい。実際のところ印象に残ってるのは、フローラルな香り漂う乳揉みとみさくらマッサージチェアだけであった。

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 (電撃文庫)