さつきコンプレックス (1)
いわゆる男の娘萌え4コマである。
今となってはおじさんの昔はよかった的な話になってしまうんですが。こういう性倒錯な物語って、外見が女性であるのに精神は男性であるという乖離に葛藤したり、進歩的な表現が許される媒体でなら男性に襲撃される女の子のような男性という事態に発展したりとか、食い違っているが故に発生する何がしかの危機的状況とセットっていう意識なんですよね。不一致なことに起因する根深い精神描写をねちっこくやるのが定番といいますか。俺がエロゲからこの属性を獲得してるってだけの問題ですね、そうですね。
それはともかくとして、可愛くてこれはもうどう見ても女の子だけど実は男なんですよスミマセンね、だが男の娘ってだけでイける! という昨今の風潮は素晴らしいです。属性から記号に進化した感じ。
でまぁこの本では、主人公のお兄ちゃんがどうみても女の子であり、そんな彼女に謎のアプローチをしかけられるというところまではお約束。しかし、相手は男じゃないかいやいやそれ以前に兄弟じゃないか、と無駄に葛藤するのがギャグ漫画としての見せ所。当然そんなカワイイ子が近くにいれば接近してくる男が多いのだが、男が寄ってくることに困惑すべきか睨みを利かすべきかという辺りの変態的描写もソレナリに描けていてよろしいんじゃないでしょうか。
さつきコンプレックス (1) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: シュガー
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2012/03/27
- メディア: コミック
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