うちの魔女しりませんか?

ゆるふわな表紙につられて買ってきたけど、思いのほか物悲しいエンドに行き着いてしまったことに動揺を隠せない。

大筋は、ある日突然美少女っていうか幼女がおしかけてくるお話。この世界観では魔女は人と外見は同一だけど人とは異なるものとして存在しており、その魔女が絶滅したという世界的ニュースからはじまる。でも別に一般人の主人公やその周辺界隈にとってはそんなグローバルな事情は関係なく、魔女オタクで脳筋の男友達とキャラ付けのためツンツンしまくりの女友達とでのんべんだらりと学園生活が続いていく。主人公にとっては親父の行方不明の方が大ニュースなんであろうが、本編にとっては大した意味を持たないからか結局それも適当に埋没していく。

それでグダグダと日常を送りつつなんだかしらんがひょんなことから魔女と思しき幼女を拾ってしまい懐かれてしまい状況に流されるままに同棲が始まってしまい、お嬢様キャラの女友達と百合パラメータを上昇させていき俺も高まるまでは良かったのだけれど。陰謀論の国からこんにちはとでも言いたげな方々が出没したところから歯車が噛み合わなくなっていく。俺の期待っていう歯車なんですがね。

あの終わり方を読み終わった時の気持ちはなんと申し上げれば良いのかといえば、端的に言ってエロゲのバッドエンドに意図せず辿り着いてしまったときの顔です。突然の打ち切りといいますか。これは種族を超越しての許されざる禁断の恋物語だったのだ、ということなんでしょうかねぇ。おもしろいかおもしろくないかで言えば、正直なところ消化不良でした。

うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫)

うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫)