機巧少女(マシンドール)は傷つかない

割と素直な作りのラノベで俺にとっては好感触。暗い過去持ち主人公が、わけアリでおしゃべりな機械人形と共に蒸気の煙たなびく架空のロンドンに乗り込んで復讐劇を挑む。背後に流れるテーマはそれなりに重いものの、お約束的にツンデレお嬢様とラブコメしたり、主人に邪な好意を寄せるお供の機械人形が人外故のコミカルな嫉妬を見せたりと、テンションはゆるゆるなので余り頭を使わずに楽しめる。バトル描写もなかなか良い。凝ったことは何一つないのだけれど、するすると読めるように設計されているであろう点は評価が高いです。

機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing

機巧少女は傷つかない〈1〉 Facing "Cannibal Candy" (MF文庫J)