コスプレ・ドール
同じ作者の作品であるSCHOOLMATE 1 - hogekagamiの日記が中々にフィットしたので成年向けのものも買ってみるかということで本書をチョイスしたのだが失敗だった。本書は新装版であり、中身は旧来のままで表紙絵だけ差し替えられたものである。そのため、えらく表紙と中の絵にギャップがあり面食らってしまった。そして、個人的にはちょっと受け付けがたいレベルの絵だったのが残念だった。絵が受け付けられるかどうかというのは個々人の感性ものなので致し方ないといえばそうなのだが。。
とはいえ、コスプレを主体にしたエロ本としての中身は充実している。チアガールにやたらと情熱が注がれているのが見て取れるのは素晴らしい作者の個性であろう。
- 作者: あずまゆき
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2004/02/28
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 75回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
れすきゅーME! 1
安心のチャンピオンREDコミックスなので例によって限りなくほぼエロ本。しかしながらこの本はギャグ漫画としての位置付けの意味合いが強い。押しかけ女房がやってきて大騒動を起こすという流れなのだが、あまりにも強烈すぎるセックスアピールに主人公がドン引きして突っ込みを入れるというのが大まかなあらすじ。タイトルの意味合いは、この痴態ばかり見せる狂ったヒロインから俺を助けてくれ、といったところでしょう。
いや、そこはヤることヤるところまでいこうよ、という感想は数ページで吹っ飛ぶ。ヒロインの女の子が激しくあぱらぱーであり、折角のエロ絵もギャグの感度を高める方向にしか機能していない。とはいえこれはこれで面白いマンガなのも確かである。性的な意味でネジが数百本くらいどっかに行ってしまっているヒロインが強引な誘惑をしてみたり、あばずれ一直線な妄想をしまくってみたり、とりあえず脱いでみたり、とりあえずスク水になってみたり、なぜその気にならないのかと逆切れでレイプ目になってみたり、かなり忙しい。したがって読むのもかなり忙しなくなるが、ノリと勢いがすさまじいので、そのテンションのまま読み終えられる。
プリーツスカートにリボン付きのセーラー服でハイソックス、そして程々に巨乳、というのはホントすばらしいと思います。
- 作者: 巻田佳春
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: コミック
- 購入: 9人 クリック: 256回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
SWEET SISTER
書名のとおり、おにいちゃんを妹がラブラブ系のほぼエロマンガ。挿入までいかないだけで内実はいちゃラブエロゲのノリそのまんまであり、それで御飯が何杯かイケるという感性があれば十二分に実用足り得るのではないだろうか。いやほんと巨乳で妹キャラでイヤンイヤン、でも最後は我に返って本番まで行かないんですよ、というのは素晴らしい。
絵柄はロリ巨乳でアニメ絵ライクであり下着や衣装の描きこみは程ほどに丁寧なので、俺にとってはかなり好みの範疇に入る。プレイの内容というか、特に意味もなくコスプレしまくりであり、ブルマ・ナース・ウェイトレスあたりの定番は抑えてある。一巻で収まる範囲でひととおりのことはやろうという設計配慮には作者の心意気が現れているのではないだろうか。一つの様式美としてとりあえずスライムを妹キャラにけしかけるというのも点数が高い。
それにしても、好き好きお兄ちゃんというだけでもかなりありえないシチュエーションだが、ほぼエロマンガだからしゃあなしとはいえ兄の最早セクハラか性犯罪行為かというけしからぬ所業は狂っている。こんな痴的な何かを強要されたら発狂モンだろうにどういうわけだが恋慕の情が発生するというありえなさ。ファンタジーだからこそ滾るものがある、ということだろうか。
あと、ちょっとだけ貧乳キャラも出るけどほぼオマケ扱いである。
- 作者: しぐにゃん
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 122回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
エクゾスカル零 3
世のため人のため強大な力を持ったヒーローが悪と戦う。その構図はとてもわかりやすく明解であるが、世界が崩壊し守るべき民草が不意に消え失せてしまったとき、彼・彼女らの正義は一体何処へ向うのか。重苦しいテーマのあるこのシリーズ。強化外骨格の鎧を持つ者たちは何れもそれぞれに胸に秘めた思いがあり、そしてまた常人を越えた能力の持ち主でもある。背中にかばうべき人たちが消え失せた世界においてそのような超越者たちが激突するのはなんとも皮肉としか言いようの無い空しさがある。無論、その空虚感もまた本作の魅力ではあるのだけれども。
会いも変わらず冴え渡る重厚感のある鎧がある一方、それに負けず劣らずの存在感を放つのがしまぱんことヒロインの六花である。暗雲漂う不吉な世界観なのは変わらないのだけれど、彼女のムダに愛嬌のある仕草が良いスパイスになっている。そこでしまぱんをパンチラするのか、と良い意味で肩透かしを食らうとクスリとなるのであり、ただ延々と覚悟が鬱々とするのに比べると奇妙な読みやすさがある。六花の「二分後」のあまりにもあざとすぎる結果には微笑まざるを得なかった。山口貴由氏は、暴力的な死を描くのが上手な一方、彼女のような絶望的状況下においても活力を失わない生を描くのまた素晴らしい。
聖闘士星矢のドラゴン紫龍も真っ青な脱衣戦術を披露する覚悟、原子力決死隊を彷彿とさせる削岩カッターを巧みに操る六花など、バトル面も見所が多数。
ストーリー的には覚悟の記憶が果たしてどのような扱いになるかが気になるところです。
- 作者: 山口貴由
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2012/08/20
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (1)
作者のきゆづきさとこ氏といえばGA −芸術科アートデザインクラス− まんがタイムきららでお馴染みである。あちらはアートを志す少女たちの物語なこともあり色彩豊かだが、こちらは一転して抑え目カラーのクラシックな趣きのある表紙になっている。ぶっちゃけ地味。GAではあれだけ華やかな女子高生の日常を描いてるので、まさかここまで暗めの絵柄に内容も重めのものを描かれるとは思っても見なかった。
主人公クロはそのほとんどが謎のままで一巻が終わる。街から街を転々と移り続ける旅の目的、喋る蝙蝠の格納庫以上のことは良くわからない棺、どうも常人とは構成が異なるらしい体を持っている……などなど。棺という不吉な象徴を背に負って運び続ける、というその姿そのものが死神を彷彿とさせる。
しかしそこはさすがにきゆづきさとこワールドと言うべきか。刹那的なエピソードと同時に要所においてはふんわりした要素を織り込むのが本当に上手い。不自然なくらいにやたらと旅人であるクロに人当たりよく接する街の人々、途中でパーティインするニジュク・サンジュも不穏な過去を過ごしてるっぽいけれども逆に天真爛漫に振舞うのが本当に眩しかったりとか。色を取ったり与えたり、というスキルはこの作者ならではでしょう。
棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (1) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: きゆづきさとこ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2006/03/27
- メディア: コミック
- 購入: 9人 クリック: 140回
- この商品を含むブログ (177件) を見る
死神を食べた少女
死神を食べた少女 完結済
著者の活動報告を見ると書籍化の動きがあり近日中にもWebからは閲覧不能になりそうだけれども、面白い小説だったことにかわりは無いので読後の感想を書いておく。
この小説の特色は二面性にある。キャラクターの描き方だけでなく小説の構造そのものにもそれが適用されている。戦争という狂気を描くにあたり、多様な視点を重視したのだろうか。ともかくも、複雑な情勢下における多様な人物たちの織り成す戦争物語あるいは英雄譚として非常に味わい深い小説に仕上がっている。
まずはなんといっても魅力的な主人公である「死神」の少女。およそ対人戦闘には向いているとは到底考えにくい大鎌で敵兵を縦に横にとブッたぎりまくりなシーンの爽快感は大変なものがあります。死をも恐れぬ壮健な騎兵達の先頭に自ら立ち、命を刈り取る諸手の獲物を構えて戦場に恐怖と混乱を撒き散らす。そんな恐ろしい彼女も一度自陣に戻れば、ご飯を常に探し求めるはらぺこ少女になりかわる。信頼すべき仲間たちとの暖かな食事の場を大事にし、手ずから植えた種芋の生育具合に気を揉む純朴さを見せる。そのギャップが、余りにも狂人めいた人格破綻者であるにも関わらず、とても人間的に見えるところがツボである。
この物語は、大きく二つの流れに従って展開していく。一つは上にも述べた通り、死神の血塗られた戦場の話。もう一つは、国家同士の駆け引きや戦略レベルでの活動、あるいては政治家や軍指導部たちの泥沼の話。基本的にこれら二つのレベルは無関係に進行するのだが、時に運命的な交錯をし、時にすれ違いをしながら、徐々にダイナミックに展開していく。登場人物は結構な人間がおり、両軍の様々な立場にある彼ら彼女らもまたそれぞれ心憎い人物が多いのだが、そんな彼らの思惑を文字通りブッたぎっていく死神がやはりなにより素敵である。
この物語がハッピーエンドと呼べるかどうかは、ちょっと手放しでそうとは言えないだろう。だからといって価値が減じるわけではないが、血生臭いものを好まない方にはオススメできそうにない。終盤に戦局が正念場を迎えると、どうやったところで死人が出まくるものであり、主要な登場人物もその例外ではない。何事にも流動性というのはあるもので、正と死、開放と崩壊は必ず訪れる。ラストに向けて盛り上がっていくカタストロフィの作り方はお見事の一言である。
SCHOOLMATE 1
おおむね表紙絵通りのわかりやすい欲求のためのわかりやすいマンガである。難しいストーリーは一切無く、二ページに一回くらいの頻度でサービスカットがありそれを見ながらニヤニヤするのはとても簡単である。しかしながら序盤こそパンチラやあざといポーズなどほのかなもので自制気味であるが、最後の方はなんだかぶっちゃけて例の券を行使してのポロリの突端をモロに書いている。直接的な行為は無いので実用性の観点からは余り良い点はつけられないものの、そこはかとなく漂ういやらしさは中々にある。
あとは絵と己との相性という問題になるのだが、2007年発売とこういう手合いの本はその時代にタイムリーで見ないとイマイチに感じるものであり、正直な所古本で廉価でなければ手に取る木はしない。でもまぁ、安くても絵が目に馴染めばそれなりに満足はいくものである。
ヒロインは見た目のとおり二人であり、貧乳ツンデレ妹お兄ちゃんが本当は好きだけで表には出さない系ツインテールと、隣のお家のおっとりしていて巨乳のぼいんちゃん。よってひたすら揉まれまくりとなるのは宿命的である。中学生でグラビアアイドルとかかなり狂的ですが、スク水で揉まれ体操服ブルマで揉まれ、オマケに夢の中で(当人の中では)憧れの殿方に揉まれと、良くわかっていらっしゃる。大きいことは……すばらしい。
SCHOOLMATE 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)
- 作者: あづまゆき
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/10/19
- メディア: コミック
- 購入: 6人 クリック: 83回
- この商品を含むブログ (23件) を見る